語源は
Eo(ギリシャ語:east)+
Pycna1。
もともと”
Pycna”属だった種のうち、より東側のアジアに生息するグループが分けられた属。
Eopycna属の特徴は、
・頭頂幅は中胸背よりも幅狭く、複眼は前胸背外縁の前方を飛び出さない
・前翅の基部は不透明で、端部で部分的に透明になる
・後翅は端部を除いて不透明(
Eopycna coelestia?は翅端室の先端まで透明になる個体がいる)
・腹部は後頭楯〜X隆起までの長さと同じくらい(収縮していれば短い)
・Pygofer basal lobeは扁平で目立たない
など
1。
Pycna属は後翅が完全に不透明な点で、
Dyticopycnaは後翅の翅端室が完全に透明なことで見分けられる
(
Eopycna coelestia?は例外的にこの方法では見分けられないが、翅端室 apical cell 2が透明かどうかで区別可能)
その他、
Eopycnaは特に
Suisha属に似る(林、税所 2015)
2。
Suishaは頭幅幅が中胸背基部より広いこと、頭〜後頭楯がよりなだらかなことで区別できる
1,2。
Platypleura属の種は、
・複眼込みの頭部の幅が中胸背基部よりも長いこと
・体は扁平であること
以上で区別できると思われる。
同定に使える文献・資料
参考サイト
PLAZI treatmentbank, "Eopycna, Sanborn, 2020",
https://treatment.plazi.org/id/039287AD7E66D95BFF5..., 2022/3/5.
Catalogue of Life, "Eopycna, Sanborn, 2020",
https://www.catalogueoflife.org/data/taxon/8JL4J, 2022/3/5.
参考文献
[1]Sanborn, Allen F., "Redescription of the cicada genus Pycna Amyot & Audinet-Serville, 1843 (Hemiptera: Cicadidae: Cicadinae: Platypleurini) with the formation of two new genera, one new species, one revised speci" , Zootaxa 4722 (2), pp. 157-174(2020).
[2]Hayashi et al.,"日本産セミ科図鑑 改訂版", 誠文堂新光社(2015).
関連文献
以上。
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